胡心房(こしんぼう) – 女性店主が父から受け継いだ “情熱” で完成させた “優し美味しい“ 豚骨ラーメン!!

<2017年8月26日(土)訪問>
入店時間 16時30分・先客 6名

 

町田駅の近辺で用事ができた為、駅の近くで美味しいラーメン屋さんがないかを調べる。予定している時間帯は土曜日の夕方。
ネットで探してみると面白そうなお店を発見した。

 
それがJR町田駅前にある、
胡心房(こしんぼう)さん。

 
有名な女性店主がやっているお店でヘルシーな豚骨魚介ラーメンを提供する。女性にも人気があるらしい。

今回はこのお店のレポートをお届けします!!

 

 

最寄り駅について

 
JR町田駅

最寄り駅の “JR 町田駅”

土曜日の夕刻、人でごった返す町田駅。 胡心房さんは駅から近く、JRの北口から徒歩3分のところにある。

 

 

JR町田駅

町田ってこんなに開けてるんだなぁ!

筆者は今回初めての町田ですが、全然イメージと違った。少し見渡しただけでもハンズにニトリに百貨店。大型の商業施設が立ち並び買い物には全く不自由なさそうだ。

 

 

店舗の外観・環境

 
胡心房(こしんぼう)さんに到着!  駅チカで便利!!
 
胡心房-町田-外観
胡心房-町田-外観 胡心房-町田-外観 胡心房-町田-外観
※クリックで拡大できます。

外観がとっても個性的!
一度見たら忘れないような、お洒落でインパクトのある店構え。

 

 

胡心房-町田-外観

◎ココがポイント!!
“ブロック塀” と “L字型窓”

いっけん古典的なコンクリートブロックの壁のように見えるが、その壁を横に切り裂くようにシャープなL字型の窓がはめ込んである。この壁の向こうは厨房になっていて、エントランスより少し前に突き出すように設計されている。
昭和の雰囲気を醸し出す良い意味での “古臭さ” と設計上の “現代的” アイディアが融合した面白いファサードですね!

 

 

胡心房-町田-外観
胡心房-町田-外観 胡心房-町田-灰皿 胡心房-町田-外観
※クリックで拡大できます。

エントランスはお洒落なカフェ風。

黒塗りの壁は櫛引(くしびき)されてマットな質感。無機質な外壁と、そっと置かれた植物の暖かみとの対比もイイ感じです。
 
ドア右側の貼紙には、
『テーブル席ございます』
“お子様連れのお客様、車椅子のお客様、少し狭いですがお気軽にどうぞ” とある。
 
ハンディキャップのある方々にフレンドリーなお店です。

 

 

noodles-町田

左隣りはラーメン屋の、
noodles(ヌードルズ)さん

青葉出身の店主が豚骨魚介Wスープのラーメンを提供する。

 

 

noodles-町田

のぞいてみると、
ランチ後の“なか休み中”でした
時刻は16時30分。

こちらは土・日・祝は基本通し営業だが、“麺茹で機”のお湯の入替のために不定時に30分〜1時間の休憩があるそうだ。

 

 

胡心房-町田-外観

隣合う“胡心房”と“noodles”

『それにしてもこの一画 “お洒落” だなぁ』

町田駅前の大通りの雑踏(ざっとう)から一本路地に入ると、
突然お洒落なラーメン屋さんが2件並ぶ。
 
なんか“ワクワク”しませんか?

雰囲気が良いので、デートコースの中で使っても全然OKだと思う。
2件のうんちくをそれぞれ語りながら、彼女にどちらのお店にするかを選んでもらう。なんてどうだろうか?(笑)

 

 

注文の仕方

 
券売機で食券を購入します。
お店に入って右側に券売機があります。
 
胡心房-町田-券売機

券売機はボタン配列がオシャレ!
 
今回は『一番人気!!』の紙が券売機に貼られた
“味玉らぁめん 850円” の食券を購入しました。

 

メニュー一覧

 
らぁめん・・・750円
味玉らぁめん・・・850円
肉にくらぁめん・・・1,050円
肉玉らぁめん・・・1,150円
白美人ねぎらぁめん・・・950円
辛。らぁめん・・・850円
つけ麺・・・900円
<女性限定・20食>ヘルシーセット・・・1,080円

 
【トッピング・その他】
大盛り・・・100円
味玉・・・100円
のり増し・・・100円
味付き背脂・・・100円
辛味爆弾・・・100円
メンマ増し・・・150円
Wチーズ・・・200円
手作りワンタン(3個入)・・・200円
<白美人使用>ねぎ増し・・・200円
肉増し・・・300円
本日のごはん・・・350円
半めし・・・100円(現金対応)
プチめし・・・100円(現金対応)
10品目サラダ・・・250円
デザート・・・200円
ハートランド・・・450円

 

 

席の配置・内装

 
カウンターはL字の9席
 
テーブル席が2席×2卓
 
店内待ちの椅子が2脚
 
入口と出口が分かれている
 
トイレは出口を出て右側
 
▼店内見取り図を作成しました▼
 
胡心房-町田-店内見取り図
 
◎ココがポイント!!
内装もやっぱり “小洒落ている”

グリーンの磨りガラス風のカウンターに赤くて丸っこいレザー調の椅子。
女性の過ごしやすさを意識したオシャレ可愛い内装になっています。
かと言って男が居づらくなるような雰囲気でもない。同じく女性を意識した池袋にある「六感堂」の時はやや場違いさを感じたものだが、こちらは落ち着いたトーンでまとまっているのでアラフォーの筆者でもすんなり馴染めました(笑)
 

店内は手入れが行き届いている。
ラーメン店の厨房は熱気と油で煤けて(すすけて)いくものだが、こちらはまめに手入れされていているようだ。目の前がすぐ厨房なので、見ていて気持ちがいい。
 

店主は不在でした。
メディアでも取り上げられている有名な女性店主は残念ながら不在。
女性の職人さんと、助手の店員さんが男女1名ずつで計3名でのオペレーション。皆さん20歳代でしょうか “ハキハキ” としてフレッシュな店員さんたち。
 

気になる混雑具合は、
土曜日の16時30分入店で、
先客6名・空席7席。

行列の絶えない人気店と聞いているので、この時間帯が一番空いていると思われる。

 

 

胡心房-町田-店内

窓が大きく “明るい店内”

広くはないが明るくて居心地が良い。
ブラインドのすぐ向こうにJR町田駅のホームが見えている。

 

 

胡心房-町田-佐野実

“佐野実氏” と “Facebook”

[佐野実氏のポスター]
こちらの店主は “ラーメンの鬼” 佐野実氏とご親交があったそうだ。
ポスターの片隅に書かれた『数を売るんじゃない 味を売れ!!』。いろんな事に当てはめられそうな深い言葉だ。筆者はこれを自分のサラリーマン人生に置き換え『目先の利益を追うな、仕事の本質を追え』と読み替えました。
 
[Facebookのご案内]
今はFacebookの更新はあまりなく、Twitterの方で臨休のお知らせなどをされているようです。

 

 

卓上調味料・備品

 
胡心房-町田-卓上調味料

卓上調味料は、
“ミル挽き胡椒” のみ

お客が使える調味料を限定しているのは、店主の “味への自信” の表れでしょうか。
 
コレはコレで潔い!!

 

 

胡心房-町田-お水

お冷は1杯目は店員さんが出してくれて、その後セルフサービス。

 

 

胡心房-町田-紙エプロン

紙エプロンが自由に使えます。

女性の方には嬉しいサービスですね!

 

 

胡心房-町田-半めし-プチめし

“半めし” と “プチめし”

[半めし]・・・・お茶碗にて提供。
[プチめし]・・・残ったスープに入れて雑炊風に。
 
どちらも現金100円にてカウンターで注文できます。もう少し食べたい時にどうぞ!

 

 

ラーメンの実食

 
胡心房-町田-味玉らぁめん

“味玉らぁめん 850円”

“お店イチオシ”のこちらのメニュー。
なかなか豪華な見栄えです!!

 

 

胡心房-町田-味玉らぁめん

丼は、これまたオシャレなラッパ型!

底面が細くなる形状でスタイリッシュ。
丼がスリムに見えるので、女性でも抵抗なく食べられそうだ。この形状の丼は好みが分かれるところですが “周りからどう見られているか” が大切な女性達にとっては良いのではないでしょうか? この形状、筆者には女性職人の繊細な手仕事を象徴しているようにも見えた。

 

 

胡心房-町田-味玉らぁめん

トッピングは彩り豊富!!
 
まず目を引くのが “サニーレタス”
ラーメンにレタス!?  今回初めて遭遇したレタストッピングの考察は、後ほどスープのご紹介のところで!
 
“輪切り唐辛子” が穂先メンマの上にちょこんと乗ってカワイイ。
細部の彩りにまで気を遣っているのは女性店主ならでは!
 
そして、
チャーシューが2枚 ツヤツヤして美味しそう!

 

 

胡心房-町田-味玉らぁめん

“マー油” が丼の隅にちょこんと乗る
熊本豚骨でおなじみの調味料で焦がしニンニクの風味がクセになる!!  後半の味変に!
 
その他、ネギが結構たくさん入っていてシャキシャキと楽しい食感。
 
カスタムで付けた味玉は最後の楽しみに取っておくことにしよう(笑)

 

 

胡心房-町田-味玉らぁめん

◎ココがポイント!!
豚骨魚介スープは “雑味なくクリアな味わい!!”
 
一口飲むとまず魚介の風味がフンワリやって来る。
 
『ん? 香ばしい!!』
 
その後に豚骨のまろやか〜な後味が追ってくる。
 
驚くのは、
豚骨に全くクサみが無いこと。

 
それもそのはず、胡心房のスープには手間がかかっている。12時間煮込んだ豚骨スープを冷蔵庫で一晩寝かせ、固まった上澄みの脂を丁寧にすくう。こうすることによって、濃厚さをキープしながら豚骨特有のクサみを消すことが出来るのだ。
 
余分な脂を取り除いているのでカロリー控えめ、とてもヘルシー!!
 
ここで注目したいのは、
美味しいラーメンを作ろうとする過程で “ヘルシー” になっているということ。
ヘルシーラーメンと聞くと、健康には良いけど味はイマイチ的な印象が否めない。
だがこのスープのように、美味しいスープで結果的に健康に良いならそれに越した事はない。
 
胡心房ではさらにそこに魚介出汁を加えることで “濃厚スープ好き” の筆者でも物足りなさを感じない味わい深いスープに仕上げていました。
 
レタスは、ヘルシーラーメンとしての “名刺代わり”
 
トッピングのレタスについては、サラダとラーメンを合体させたようにも見えるが、筆者はヘルシーな効用は薄いと考えている。これで野菜を補うというよりは、ヘルシーラーメンとしての “シンボルマーク” もしくは “名刺” として機能しているように思えて仕方ない。

 

 

胡心房-町田-味玉らぁめん

麺は “中細ストレート”
 
やや低加水だが食感はあくまで “しなやか”
茹で加減は標準的で固くも柔らかくもなくジャストな感じです。
 
そして、
“全粒粉入り”で香り高い!
麺の表面をご覧いただくと“胚芽のツブツブ”がお分かりになるでしょうか。
 
勢いよくすすってみると、
優しいスープが麺にまとわりつくように
“しっとり” 絡んで ウマい!!

 

 

胡心房-町田-味玉らぁめん

バラ肉チャーシューは、
メチャ やわらか〜〜!!
 
赤身の肉質はとてもやわらか。ジューシーで旨みがタップリだ!
脂身も甘みがあって風味良し!
 
香ばしく上品な味付けで
“肉本来の旨み”で食べさせる。

 

 

胡心房-町田-味玉らぁめん

穂先メンマも、やわらかい!!

メンマは穂先の良い部分を使っていて、しっとり程よいやわらかさ。香味油で味付けをしているようでとっても香ばしい。

 

 

胡心房-町田-味玉らぁめん

さて、一番人気の味玉トッピングの実力は!?
 
▶︎理想的な美味しい味玉!
 
普通よりやや大きめの黄身は “絵に描いたような” 理想的なトロッと加減。
味も良く染みてて文句なしの出来栄えでしょう。
 
   大満足で完飲完食!
『ご馳走さまでした』
    胸焼けになる心配は!?  無かったです!!

 

 

まとめ

 
筆者は知らなかったのだが、
こちらの女性店主はラーメン業界では有名な方らしい。

 
生前の佐野実氏とも交友があり、様々なラーメン雑誌で女流店主の実力派として取り上げられてきた。そんな店主が経営する胡心房だが成り立ちを語るには、
父にあたる先代まで遡る(さかのぼる)必要がある事が分かった。
 
<ep.1/ 虎心房の誕生>
店主の父はその昔、東京都稲城市で『男と女亭(おとめてい)』というラーメン店を営んでいた。店のメニューは豚骨スープの“男ラーメン”と、鶏がらスープの“女ラーメン”の2種類。ラーメンに対する情熱とは裏腹に客足は伸びず店は危機に瀕していた。『何も言わずに支えてくれる妻と可愛い子供達のために店を何とかしたい』。
 
バラエティ番組『愛の貧乏脱出大作戦』の取材を受けたのは1997年のことだった。
修業先は、上野にある福建料理の名店『龍虎殿 (りゅうこでん)』。

中華の達人による修業は厳しさを極め、何度も挫けそうになりながらもその度に妻と子供達を思い出して立ち直り、ついに『かに玉湯麺』を修得。店名を “虎心房(こしんぼう)” と改め再出発したお店には鈴なりの客が詰めかけていた。
 
<ep.2/ 胡心房の繁盛>
お店が再び『愛の貧乏脱出大作戦』の取材を受けたのは12年後の2009年。
“あの貧乏店は今” の企画で出演。
 
稲城市にあった虎心房は、一帯の区画整理の影響で『胡心房』と店名を改めて町田の駅前に移転していた。
移転後のお店は、体調を崩した父の代わりに長女(現在の店主)がお店を切り盛りし、お洒落な行列店へと見事に生まれ変わる。
 
元々飲食関係の仕事をしていた現店主だがラーメンに “のめり込ませた” のは、やはり父親の影響が大きかったと本人は言う。そして父譲りの情熱とこだわりの心で完成させたのが前述の豚骨魚介のヘルシースープ。お店は女性客を中心に人気店となり、雑誌で取り上げられるほどになった。
 
父から娘へ受け継がれたラーメンへの情熱とこだわりの心は今、丼の中で大輪の花を咲かせている。
(“愛の貧乏脱出大作戦”の放送から引用 )
 
筆者もよく“二世のラーメン屋”と一言で表す事があるが、
実際はそんな簡単なものでは無いのかも知れない。

 
日本のラーメン店は年間に約400店開店するそうですが、なんと同数の400店近くが毎年閉店していきます。そんな厳しい世界には、親から譲り受けた “安定した基盤” なんてものは存在しないことでしょう。
ラーメン店一軒一軒に漏れなく笑い有り涙有りの “ドラマ” があるに違いない。
 
そして、
明日のお店にはどんな “ドラマ” があるだろうか。

 

胡心房(こしんぼう)

住所:東京都町田市原町田4-1-1 太陽ビル1階

営業時間:
[火~金]11:30~16:00, 17:00~21:30
[土]11:30~20:00
[日・祝]11:30~18:00
※売り切れ次第終了

定休日: 月曜 (祝日の場合は翌日)