池袋の並み居るラーメン店の中でも
ひときわ個性が光る名店、
「BASSOドリルマン」さん。
メニュー、味、店舗設計、店名にいたるまでそれらの強烈な個性を創り上げるのは “高いプロデュース力”。
今回は、味はもちろんですが、
その “プロデュース力” にもスポットを当ててレポートします!!
お店の最寄り駅の、
池袋駅西口にやって来ました!!
BASSO ドリルマン さんは、
西口から徒歩12分ぐらいの所にあります。
車1台がやっと通れる広さの
住宅街の路地をひた歩く。
住宅地の中にあるラーメン店と言えば王子神谷の「伊藤」も凄いところにあるが、こちらのドリルマンさんもなかなかの場所にある(笑)。
近くに目印となるような施設もなく場所が分かりにくいけど、Googleマップがあれば割と簡単に辿り着けます。
「都会のラーメン屋は駅近の路面店じゃないと流行らない」と言われた時代はもう過去の話なのかも知れないですね。
セブン-イレブンを過ぎると、
お店まであと少し!!
繁華街の喧騒を離れて長い一本道を経て、
いざ「麺を味わうための空間」へ。
BASSOドリルマンさんに到着。
時刻は19時。
店舗のプロディース力が高く、
とてもカッコいい外観。
店先にデッキがあったりします。
ロゴもイイ感じですネ!!
店頭では運良く並びが発生していない!!
“嬉しさ”から少し早歩き気味で入店!
券売機が導入されました。
前回の訪問(2016年10月)の時は口頭で注文を取っていたのでその後 効率化した模様です。私も券売機は「あった方がいい」と思います!
「つけそば 中盛り(400g) 850円」の食券を購入。
嬉しい事に、
「並盛り」と「中盛り」が同価格でいただけます!!
カウンターが1席空いていたので、
すぐに座る事ができました。
<メニュー一覧>
[つけそば]
つけそば(小盛/200g)・・・800円
つけそば(並盛/300g)・・・850円
つけそば(中盛/400g)・・・850円
つけそば(大盛/600g)・・・950円
特製つけそば・・・1,100円
[HOT BASSO](辛口つけそば)
HOT BASSO(小盛/200g)・・・900円
HOT BASSO(並盛/300g)・・・950円
HOT BASSO(中盛/400g)・・・950円
HOT BASSO(大盛/600g)・・・1,050円
特製HOT BASSO・・・1,200円
[濃厚中華そば]
濃厚中華そば(並盛/200g)・・・850円
濃厚中華そば(中盛/300g)・・・850円
濃厚中華そば(大盛/400g)・・・950円
特製濃厚中華そば・・・1,100円
[中華そば]
中華そば(並盛/180g)・・・800円
中華そば(中盛/250g)・・・800円
中華そば(大盛/350g)・・・900円
特製中華そば・・・1,050円
[ABURASSO](油そば)
ABURASSO(並盛/200g)・・・800円
ABURASSO(中盛/300g)・・・800円
ABURASSO(大盛/400g)・・・900円
特製ABURASSO・・・1,050円
[トッピング]
チャーシュー・・・250円
特製トッピング・・・250円
メンマ・・・150円
のり(5枚)・・・100円
味付け玉子・・・100円
[ご飯もの]
小ごはん・・・100円
ごはん・・・150円
チャーシュー丼・・・300円
[ドリンク]
ビール(中瓶)・・・500円
焼酎・・・300円
ウーロン茶(500ml)・・・150円
コーラ(500ml)・・・150円
店内は黒を基調とした内装でお洒落!!
一般的なラーメン店とは明らかに異なり
“ダイニングバー仕様”
の設計が施されている。
カウンターは幅広になっていて奥行きが驚くほどの広さ。
カウンターの段差も低い設計になっているのでお客は
前方の圧迫感から開放
される。
そして目の前にはこれまた巨大な厨房が広がり、職人達の仕事をゆったり眺めることが出来るのです。
「食べることに100% 集中できる環境。」
好きだなあ。
前回の訪問時に不在だったご主人も厨房にいてラッキー!
しっかりした造りの大きな製麺室
「BASSOドリルマン」
その名前の由来は、
BASSO(そば=麺)を
DORILL(鍛錬)する
MAN(ひと)
この製麺室は言わば、
店主の飽くなき探究心の象徴
のような設備ですね。
卓上アイテムは、
「タバスコ(緑瓶・青唐辛子ver.)、一味唐辛子、黒粒コショウ」
お箸は「割り箸」と「洗い箸」の両方が用意されています。
また、紙エプロンと髪留めの用意もありますので店員さんに言うともらえますヨ!
しばらく待っていると、
「つけそばをご注文の方は、麺の茹で時間の関係で、油そばの方の提供が早くなりますが宜しいでしょうか?」と店員さん。
つけそばを頼んだ客一人一人に丁寧に了解を取っていく。
小さなことだけどありがたい。提供順を抜かされる方もだが、気の小さい筆者は、自分が抜かして早く提供された場合でも気になったりするので(笑)。
BASSO ドリルマンの
つけそば 中盛り(400g) 850円
麺は自家製の中太ストレート。
断面が正方形に近くて表面ツヤツヤ。
色・ツヤ・形ともに文句なしの美しさ!!
まずそのまま食べてみると真っ先に、
小麦の薫りが鼻に抜ける。
表面がつるつるしていて、
喉越しが素晴らしい。
しかも、
“粘るようでしなやかな”弾力
があり、
モッチリとした食感を楽しめる。
つけ汁との相性を考えて、つけ汁の醤油の原料となる小麦と同じ小麦を麺にも使っているそうです。
スープはいわゆる“シャバ系”でサラッとしたつけ汁です。
つけ汁は、鶏ガラ、豚骨の動物系のだしでコクを出し、昆布、鰹節、宗太節、鯖節などの魚介類で風味付けをしているそうだ。鶏には贅沢にも比内地鶏を使うこだわりよう。
顔を近づけてみると『この良い香りはなんだろう!?』鶏ガラや豚骨の香りもあるが、それ以上の香ばしさを感じる。
『醤油ダレの香りだ!!!』
事前に公式ホームページで目にしていたが、これが店主がこだわった醤油ダレなんだなあ。醤油は、秋田で江戸時代から続く老舗 醤油蔵「石孫本店」の百寿を使用。
この醤油ダレは、風味付けの域を超えて“主役に成り得る存在感”。
そこに「甘酸っぱさ」と、
後味に「一味のピリ辛」が加わる。
ご主人の丸太のような逞(たくま)しい腕から繰り出されるスープは、
トテツモナク、
パンチ力のあるスープ
だった!!!
旨みが濃厚な上に塩分濃度が高めのセッティングなので、人によれば少し塩っ辛く感じるレベル。やり過ぎでしょうか?
いや、美味しいです!!!!
粘度の低いつけ汁ですがしっかり濃厚で
麺に絡めた時にちょうど良い
塩梅(あんばい)に!!
炙りチャーシューが3枚。
表面にはしっかり焼きが入っているので、
燻製のようなスモーキーな香ばしさ!!
肉質は赤身主体で、
しっとり感としっかりとした噛みごたえ。
旨みがギュッと詰まったチャーシューです。
細身にカットされたメンマ。
コリコリの食感が楽しく「4本」も入っているのが嬉しい。
店内で注文されるメニューは、
「つけそば」と「ABURASSO」が半々くらいで人気を二分しているようです。
前回の訪問時は「ABURASSO」を特製トッピングでいただいた。とんでもない豪華さで “SNS映え” 抜群の一品だったが、
筆者的にはこちらの「つけそば」の方が好みです。
最後にスープ割をお願いして、完飲完食。
『ご馳走さまでした。』
帰る時には、後続の客がどんどん入って来て6人待ちに列が伸びていた。
こちらのご主人は「中華そばゼットン」として人気店に成長させた後でも味に満足できず、改良を繰り返して現在の店名「BASSOドリルマン」として再スタートしたそうだ。
一般の企業では利益額が予算を達成していれば「成功」とされるはずですが、ドリルマンさんではそこが少し違ったようです。
売れても職人気質の残るラーメン屋さん。
好きだなあ。
また、筆者がもっとも感心したのは「BASSOドリルマン」というお店のネーミング。
ご主人の麺に対する想いを端的に表現しつつ、とってもキャッチーで個性的。
このネーミングをはじめとする、
“包括的なプロデュース力”と
“ご主人の麺への探究心”
に期待しながら、
今後さらに変化していくであろうドリルマンさんの味づくりを楽しみにしています。
BASSO ドリルマン(ばっそ どりるまん)
住所:東京都豊島区西池袋2-9-7
営業時間:11:30~15:30 / 18:00~21:00
※売り切れ次第終了定休日:月曜日(祝日の場合翌日)