好日-東中野-看板

好日(こうじつ) – 東中野で地元の人々に愛されるビブグルマン店は “癒しのラーメン空間” だった!!!

<2017年10月26日(木)訪問>
入店時間 14時・先客 1名
 

 

“ミシュランガイド”
 と言えば、誰しも一度は耳にした事があると思うが、その中に
 
“ビブグルマン”
 というカテゴリーがある事をご存知だろうか?
 

ビブグルマンとは?
 
“ミシュランガイド” において従来の星(三つ星・二つ星・一つ星)の評価からは外れるものの、安くておすすめできるレストランを集めた部門。
 
ちなみに・・・
“ビブ” はミシュランのマスコットキャラクターの愛称、“グルマン” は食いしん坊といった意味だそうです。
 

 

ラーメンマニアの方には常識かもしれないが、テレビ等のメディアで大々的には紹介されないのでご存知ない方もいるのではないだろうか?
 
これらのお店は星獲得には至っていないものの『いずれ劣らぬ名店揃い!!』
このビブグルマンのお店を追う事で、知る人ぞ知る “穴場の名店” に出会えるかもしれません!!!

 

筆者が考える
ビブグルマン店の長所

<その1>
いつも行列の一つ星店に対しビブグルマン店はそれほど並ばない!!
 
全国的に脚光を浴びる一つ星店に対して、メディアで取り上げられる機会が少ない事がその原因だと考えられる。


<その2>
ミシュラン“星獲得”の登竜門。一つ星店の先取りが出来る!!
 
巣鴨の “蔦” は2016年版で、新大塚の “鳴龍” は2017年版でいずれも『ビブグルマンから』一つ星に昇格している。あなたの訪れたビブグルマン店から次の一つ星店が誕生するかも⁉︎


 
今回はビブグルマン店の中から、東中野で地元の人々に愛される
 
“好日(こうじつ)” さんのレポートをお届けします!
 
好日は、ミシュランガイド東京で『ビブグルマン部門』の掲載が開始された2015年版から、2016年版、2017年版と3年連続で認定された実力店です!!
 
では、本編をどうぞ!!!
 

 

最寄り駅について

 
JR中央線
“東中野駅” 西口から徒歩2分
 

好日-最寄り駅-JR東中野駅

新旧が混在する街 “東中野”
 
都営大江戸線の駅開業(2000年)以降、駅ビルやタワーマンションが次々に建設されている東中野。駅前の再開発が進む一方で、細い路地にある住宅街や古くからの商店が残っているのが特徴です。
 
本日訪れる“好日”さんも、駅近くの住宅街にあるラーメン屋さんです。

 

 

好日-東中野

この日は “雲一つない” 秋晴れの天気でした!!
 
筆者は好日を訪れるならこんな
“穏やかな晴れの日”と決めていた。
 
【好日(こうじつ)
『安らかに過ごせる、よい日。晴れて気持ちのよい日や平穏な日』
 
辞書を引くとこんな意味が出てきます。
店名の由来は公表されていないが、
訪れる客たちにとって “安らかに過ごせる場所でありたい” との願いが込められているような気がする。
筆者は昨年に一度訪れているが “好日” という名前がピッタリくる!  そんなお店だったのを記憶しています。

 

 

店舗の外観・環境

 
好日-東中野-外観
好日-東中野-外観 好日-東中野-外観 好日-東中野-看板 好日-東中野-外観
※画像は全て拡大できます。
住宅街に “馴染む” 外観!!
 
ラーメン屋さんと言えば赤などの派手な原色の看板を掲げるお店が多いが、
こちらのお店は落ち着いた緑色を基調としている。駅から徒歩2分という立地ながら、住宅に囲まれた場所にある好日さん。再訪となる今回もしっかり周りの環境に溶け込み佇(たたず)んでいた。

 

 

好日-東中野-説明書き

“化学調味料や添加物を含まない身体に優しいスープ”
ということが店先のパネルで丁寧に説明されています!

 

 

好日-東中野-のぼり

店先の目立つところに、
“つけ麺”の大きな のぼり
 
落ち着いたお店の外観なのだが、のぼりだけが唐突に目立ってる気がするなあ(笑)。
それはさておき、お店としては “つけ麺” を推しているようですね!!

 

 

好日-東中野-外観 好日-東中野-外観
※画像は全て拡大できます。
 
“つけめん と 餃子は お持ち帰りが出来ます”
 
“つけめんは温盛(あつもり)が出来ます”
 
入口の両側にもいろいろ書いてますネ!

 

 

注文の仕方

 
メニューを見ながら口頭で注文します。(券売機は無し)
 
小鉢(もやしorチャーハン)が無料です。(ランチタイム限定)
注文すると『小鉢が無料です』と言われるので “小鉢コーナー” からセルフでどちらか1つを選んで持ってきます。
 

好日-東中野-メニュー
※画像は全て拡大できます。
 
好日さんでは前回訪問時に “らあめん” をいただいているので今回は、
“煮玉子つけめん 800円” を注文しました。
 
昼時には満席になる人気店ですが、券売機の導入は無く “お代は後払い” です。
効率よりもお客とのコミュニケーションを優先しているんですね!!
 

メニュー一覧

 
【らあめん】
 らあめん・・・700円
 らあめん(少なめ盛)・・・650円
 らあめん(大盛)・・・800円
 煮玉子らあめん・・・800円
 ちゃーしゅうめん・・・900円
 煮玉子ちゃーしゅうめん・・・1,000円
 
【つけめん】
 つけめん・・・700円
 つけめん(少なめ盛)・・・650円
 つけめん(大盛)・・・800円
 煮玉子つけめん・・・800円
 ちゃーしゅうつけめん・・・900円
 煮玉子ちゃーしゅうつけめん・・・1,000円
 
【トッピング・おつまみ】
 めんま小鉢・・・200円
 もやし小鉢(小)・・・100円
 もやし小鉢(大)・・・200円
 キムチ小鉢・・・200円
 煮玉子・・・100円
 焼餃子(5ケ)・・・300円
 
【お飲みもの・その他】
 生ビール(グラス)・・・300円
 生ビール(ジョッキ)・・・450円
 しろいごはん・・・100円
 しらすごはん・・・200円
 完熟マンゴーデザート・・・200円

 

 

席の配置・内装

 
テーブル席のみ 計22席
カウンターは無くテーブル席のみです。 
 
小鉢コーナーは入口の左側。
(※小鉢サービスはランチタイム限定)
 

▼店内見取り図を作成しました▼

好日-東中野-店内見取り図
※画像は全て拡大できます。
 
10人掛けの楕円テーブル
店内の真ん中に大きな10人掛けの楕円テーブルが置かれ、筆者のような “お一人様” が座れるようになっている。
『相席かな?』と思うところだが、テーブル自体がかなりの大きさなので広々していて気になりません。カウンターよりもむしろゆっくり出来る雰囲気になっています!
 
4人掛けのテーブル席が3卓
奥には長ソファーがあり4人掛けのテーブル席が3卓。こちらは2名から4名のグループ客用。ここでも工夫がされていて壁には大きな鏡があるのでお店の中が広く感じ、ゆったりとラーメンを食べられる環境になっています。

 

好日-東中野-生花

◎ココがポイント!!
“女性目線” でつくられる “くつろぎの” 店内空間!
 
綺麗な “季節のお花” が生けてある!
楕円テーブルの中央にはかなり立派な花が生けてある。季節によって花は変わり、この日は可憐な “秋桜(コスモス)”だった。高さのあるこの花は、店内のどこからでも見えるようになっていて “穏やかな雰囲気” づくりに貢献しています。
 
暖かみのあるカワイイ内装
内装は白壁と明るい木目が基調になっていて暖かみのある雰囲気になっている。
この日のお店は空いていたが、筆者の後から来店した5人は全て近所の人と思われる客だった。ミシュランのビブグルマン店ではあるがラーメン屋と言うよりは、近所の人がふらっと立ち寄る “地元で愛される中華料理屋さん” のように感じた。
 
店員さんは女性だけの3名体制
こちらのお店は女性の店主が切り盛りしています。他の店員さんも皆さん女性で、
ホールではパートタイマーっぽいお母さんが優しく丁寧に接客してくれました。奥の厨房でも(よく見えなかったが)女性2人がラーメンを作っているようだった。

 

 

卓上調味料・備品

 
好日-東中野-卓上調味料

整頓された調味料たち!

筆者が入店したのは昼のピークを過ぎた14時でしたが、卓上は一糸乱れず整頓されていました。このあたりは流石は女性店主のお店と言ったところ!!
 
卓上調味料は一通り揃っています!

 

 

小鉢の無料サービス

 
好日-東中野-ランチサービス-もやし

ランチタイム(11:30〜14:30)は、
小鉢が無料でもらえる!!
 
“もやし” と “チャーハン”の2種類から選べます。今回はせっかくなので野菜でも採ろうと思い “もやし” を選択!!  小鉢コーナーからセルフで持って来ます。

 

好日-東中野-ランチサービス-もやし

優しい心配りが嬉しい!
 
もやし、ツナ、細かく切ったニンジンを、酸味を少し効かせた冷たい出汁で和えたもの。もやしが “シャキシャキ” でとってもGOOD!  栄養バランスが考えられていて、身体に優しい心配りですね!!
 
“たった5分弱”で つけ麺を提供!
つけ麺と言えば一般に、麺が太い事や水で締める行程がある事から提供までに時間がかかってしまうもの。しかし、こちら好日さんのつけ麺の提供時間は脅威の5分切り。店内が空いている時には3〜4分で提供される事もあるほど。この日も筆者が取って来た小鉢に箸をつける前に出来上がっていたのでした(笑)。
 
この提供時間の早さについての考察は、
後述の “つけ麺の実食” をご覧ください。

 

 

つけ麺 の実食!!

 
好日-東中野-煮玉子つけめん

東中野 好日さんの
“煮玉子つけめん  800円”
 
小鉢が食べおわったら(早々に出来ていた) “つけめん” の出番!!  真打ち登場です!!!

 

 

好日-東中野-煮玉子つけめん

割スープは最初に提供される
 
“割スープは” こちらのお店ではつけ麺と一緒に運ばれて来ます。奥に見えているポットがそれ。巧く効率化されていますね!
 
つけ汁の丼の大きさは中程度、赤と青のボーダー柄が可愛い。

 

 

好日-東中野-煮玉子つけめん

つけめん並盛りの麺量は多めの300g!

麺の上には “刻みのり” が乗っています。
雰囲気的にはなんだか “もりそば”っぽい見た目だ!

 

 

好日-東中野-煮玉子つけめん

つけ汁の具材がこちら!
 
ネギにメンマに刻みチャーシュー。
つけ麺の具材としては割とオーソドックスな内容。それにしても、
カスタムで付けた煮玉子が楽しみ〜(笑)。

 

 

好日-東中野-煮玉子つけめん

では、まずはスープからいただきます!!
 
透明感のある “シャバ系” のスープ。少し粘度はありそうだ。色は意外にもけっこう濃い褐色なんだなあ。
 
  レンゲにすくってひとくち飲むと、
『ウマいじゃないか!
 これはクセになりそう!!』

 
前回こちらで食べた “らあめん” のスープが優しい無化調スープだったので、今回のつけめんについても正直そういう先入観を持っていた。しかし、飲んでみれば無化調には違いないが、らあめんとは “全く別物” のスープだった。

 

 

好日-東中野-煮玉子つけめん

◎ココがポイント!!
つけ汁の持つ独特な味わいから感じる
“深いコクと高い独創性”
 
鶏ガラをベースに、鰹(かつお)主体のカエシを効かせている!
飲んでみると、鶏ガラのまろやかさを舌に感じつつも、天然本醸造醤油に鰹の旨みを加えたカエシのコクがとても深い。
 
酸味とピリ辛で独特な味わい!!
カエシに含まれる鰹の脹(ふく)よかな風味でやや和風に寄りつつも、酸味とピリ辛を多分に効かせる事で、かなりパンチ力のある仕上りになっている。
 
系統的には東池袋の “大勝軒” や目白にある “丸長” に近い印象!
同じシャバ系つけ麺の元祖・東池袋大勝軒より酸味が強くて甘味が抑えめ、ピリ辛のところは丸長にも近いがそれよりは辛味が少ない。そして両店と比較したときに共通に言えるのが “魚介(鰹)の風味” が強くてより和風寄りです。

 

 

好日-東中野-煮玉子つけめん

麺は “多加水の中太麺” で自家製!
 
色はやや白っぽい黄色で、緩やかなウェーブを描いている。表面の質感はみずみずしく “ツヤツヤ” としています!

 

 

好日-東中野-煮玉子つけめん

◎ココがポイント!!
“プリッ・モチッ” アルデンテ風の食感!!
 
麺だけをまずはそのまま食べてみる!
麺の表面がツルツルしていて柔らか食感なのに対して、中心部分へ行くに従ってコシが強くなる。この、まるで “アルデンテ” のような構造がプリッとしてモッチリな “プリモチ” 食感を生み出しているようだ。

 

 

好日-東中野-煮玉子つけめん

のどごしが “チュルチュル” 小気味良し!
 
麺をつけ汁に漬けてススルと、チュルチュルとしたのどごし。太さも食感もこの手の “シャバ系” のつけ汁には相性が良い。
 
小麦の香りとつけ汁の風味も合っていて美味しかったです!

 

好日の提供時間の早さについての考察

 
好日の提供時間の早さは “麺の二度茹で” に理由があるそうです。
下準備で一度茹で置きした麺を、提供前にサッと茹で直して提供する。これにより格段に提供スピードが上がるのだ。
なんの為にそこまでして提供時間にこだわるのでしょう?
 
まず考えられるのが、
『客の回転を上げて売上を伸ばすため』

 
しかし、ここで矛盾が生じる。
券売機を導入しない。カウンター席を排除しテーブル席のみにする。綺麗な花を飾ってくつろげる雰囲気にする。客が無料で小鉢を選べるサービス・・・など、これらは全て客の回転を上げるには逆効果だ。
 
それでは、
『お客をなるべく待たせたくない優しさ』

 
だとすると疑問は全て解決する。
客はお店に入って好きなテーブル席に座る。丁寧に注文をとってもらった後に、好みの小鉢を選んで食べ始める。そうこうしているうちに、ほとんど待たずしてラーメンが提供されるのだ。
 
あくまで筆者の想像でしかないが当サイトでは、女性店主ならではの
“おもてなしの心” が生んだ、麺茹での工夫と提供時間の早さだと考察します。

 

 

好日-東中野-煮玉子つけめん
好日-東中野-煮玉子つけめん

煮玉子が “シミシミ” で旨い!!

煮玉子は半熟でしっかり味が染みている。
黄身は味が染み込んでややゼラチン質を感じる食感!  美味です!!
こちらではこの煮玉子が人気のトッピングのようだが納得の逸品でした。

 

 

好日-東中野-スープ割り
好日-東中野-割りスープ

割りスープも “鰹だし”
 
締めのスープ割を楽しむ。ポットから一度レンゲにとって飲んでみると、この割スープにも鰹から取った出汁が使われていました!  前述のつけ汁のカエシにも鰹が使われていたので、これは相性バッチリ!!
 
『ご馳走さまでした!』
 
ところで、
こちらではお代が後払いなのでウッカリお忘れなきよう(笑)。
筆者が小学校の頃にかわいがってもらった “友達のお母さん” に少し似た店員さんにお代を支払い、ほっこりした気分でお店を後にしました。

 

 

まとめ

 
“女性店主の細やかな気遣いを随所に感じるお店”
 
好日の印象を一言で表しました。“気遣い” は大きく次の4つにまとめられる。
 
1) 無化調で身体に優しいラーメン。
 
2) ランチタイムに小鉢サービス。
 
3) テーブル席でくつろげる店内。
 
4) 提供時間が速く待たせない。
 
サービスの形態はお店によって様々。
“デカ盛り・辛さ増し・ライス無料” などなど・・・。
 
デカ盛り等の派手なサービスも男としては嬉しいですが、好日さんのアプローチは少し違う。『おおらかさ、温かさ』がベースにあるからだろうか。女性ならではセンスと気遣いを感じました。
 
ということで改めて、ビブグルマン店をオススメします!!

 

話題は変わりますが、今年の
“ミシュランガイド東京2018”
の発売日は12月1日(金)です。
 
2017年版では『鳴龍(なきりゅう)』がビブグルマンがら一つ星に昇格して話題になりましたが、今年はどうなるのでしょう? 果たして新たな一つ星店は誕生するのか!?
ワクワクします(笑)。筆者は順番的(?)に「金色不如帰」あたりが獲るんじゃないかなんて勝手に思っていますが、皆さんの予想はいかがでしょうか?

 

さて次回の東京ラーメンレポートは、
昨年 大久保に開業した気鋭のお店

“麺屋 悠(めんや ゆう)” のレポートをお届けします!
 
ぜひご期待ください!!!

 

好日(こうじつ)

住所:東京都中野区東中野1-53-7 MKハウス 1F

営業時間:
11:30~14:30/17:30~20:30
[土] 11:30~14:30

定休日: 日曜日、月曜日